ミズノの24年3月期は野球以外も幅広いスポーツ向けで売れ行きが好調だった

ミズノが10日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比44%増の143億円と過去最高益だった。プロ野球阪神タイガースの38年ぶり日本一やワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などを背景に、野球向けのファングッズ販売が好調だった。注力するサッカー向け商品など、他のスポーツ分野でも堅調に販路を伸ばした。

売上高は8%増の2297億円、営業利益は33%増の172億円といずれも過去最高だった。阪神タイガースやWBC向けのユニホームや応援タオルなど、ファングッズが好調だった。他の競技スポーツ向けも全般的に伸び、企業のユニホームや作業靴、スニーカーも堅調だった。注力分野と位置づけるサッカー向けでは、シューズの売上高が5年間で倍増した。

海外ではアジア・オセアニアのセグメント収益が過去最高だった。販売権を委託するブラジルや中国も販売が好調だった。

同日発表した25年3月期業績見通しは純利益が前期比5%増の150億円と、2期連続の最高益とした。サッカー向けを国内外で伸ばすほか、海外でランニングシューズなどの販売を強化する。

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