ぴあは内製化によって開発速度を上げ、ノウハウを社内に蓄積する

チケット販売大手のぴあは13日、北海道にシステム開発用の拠点をつくると発表した。25年度までに約50人のエンジニアを採用し、チケット販売やファンクラブサイトなどのシステムを内製化する。電子チケットなどデジタル化の需要が増える中で開発速度を上げ、ノウハウを社内に蓄積する。

25年1月をめどに札幌市に新たな拠点を開設する。26年4月には約60人体制とする。年収は経験に応じて、400〜800万円程度を想定している。

札幌市はITやウェブコンテンツなどに関連する企業やその就業者を助成し、産業育成している。ニトリホールディングスもデジタル開発の拠点を設けた。ぴあは「北海道はIT系の大学や専門学校も多く、地元での就業を希望する人も多い」とみる。

同社は現在、50程度のチケット販売サイトや約40のファンクラブサイトを運営する。社内に開発マネジメントを担う人材はいるが、プログラムを書く社員はおらず、外注している。内製化によって、チケット販売に関わる技術的知見やノウハウを社内にためる。

新型コロナウイルス禍を通じて、エンターテインメントのデジタル化の需要は増した。非接触での処理が可能な電子チケットや転売対策のほか、入場者のデータ分析のニーズも高まっている。

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