ヤマハ発動機が13日発表した2024年1〜3月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比13%増の559億円だった。1〜3月としては過去最高。半導体の供給不足が改善し、新興国を中心に二輪車の高価格モデルの生産・出荷が増えた。ドルやユーロに対する円安も追い風となった。
売上高にあたる売上収益は6%増の6420億円だった。二輪車はブラジルやインド、インドネシアで出荷台数が増えた。設楽元文取締役は同日の決算会見で「21年から半導体不足で需要に供給が追い付かず歯がゆい状況が続いた。現在は供給が安定している」と言及した。
営業利益は3%増の779億円。人件費や物流費などの販管費は増加したものの、原材料費の低下が寄与した。
24年12月通期は、売上収益が8%増の2兆6000億円、純利益が11%増の1750億円とする予想を据え置いた。
設楽氏は「各国で金融引き締めが続いており景気の不透明感が広がっている。一方で、海上運賃や原材料は引き続き低下傾向にある」と説明した。
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