カタログ通販大手フェリシモが5日発表した2024年2月期の連結決算は、最終損益が8億5800万円の赤字(前の期は6億7100万円の黒字)だった。最終赤字は7期ぶり。主力の定期便の通販事業は、新型コロナウイルス禍で伸びた反動で平均単価と客数が落ち込んだ。商品の調達コストや物流費の上昇も重荷となった。
売上高は前の期比8%減の296億円だった。通販事業はコロナ禍で人気だったインテリアや手芸関連商品が減少した。農家などに電子商取引(EC)サイトを提供して販売を代行する法人向け事業が伸びたものの、通販の不振を補えなかった。
25年2月期は最終損益が3億8500万円の黒字、売上高は前期比5%増の312億円を見込む。経済再開による外出機会の増加を受け、女性向けのファッション雑貨の取り扱いを強化する。24年4月から「神戸ポートタワー」(神戸市)の運営を担うことに伴う増収も寄与する。
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