リゾートトラストが15日発表した2024年3月期の連結決算は、経常利益が前の期比65%増の218億円と過去最高だった。同社が保養地に設ける「サンクチュアリコート」シリーズのホテル会員権の販売が好調に推移した。23年3月期にホテル売却に伴う特別利益を90億円計上したため、純利益は6%減の158億円となった。

売上高は19%増の2018億円と過去最高だった。主力のホテル事業とメディカル事業をあわせた会員数は7584口増えた。

新型コロナウイルス禍で低迷した会員制ホテルの稼働率も順調に伸びた。人件費高騰の対応として進める会員権やレストラン価格の値上げの影響も出ていないという。

25年3月期は経常利益が前期比3%増の225億円、純利益は横ばいの159億円の見通し。年間配当は前期と同じ54円だが、前期は記念配当の4円を含んでいたため、実質4円の増配となる。

同社の伏見有貴社長は同日開いた決算会見で、25年3月期中に山梨の八ケ岳と、石川の金沢に新規のリゾートホテルを投入する方針を明らかにした。今後も1年に1〜1.5施設のペースで開発を進める。3月に開業した「サンクチュアリコート高山」の販売も好調で、上期中に完売する見通しだという。

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