オアシスのセス・フィッシャー氏は花王に対し商品数の削減などをすべきだと主張した(8日、東京都港区)

香港投資ファンドのオアシス・マネジメントは8日、株を保有する花王に対し、2025年の株主総会などで株主提案する可能性を示した。オアシスが4日公表した花王への声明では低採算のブランドの削減などを求めている。

オアシスによると現時点の花王株の保有比率は3%以上だ。同日の記者会見でセス・フィッシャー最高投資責任者(CIO)は「(声明に対する進捗状況次第で)来年の株主総会でも、臨時株主総会でも提案することが可能だ」などと話した。

花王は新規事業や新ブランドを積極的に立ち上げ業績回復を目指す方針を示している。セス・フィッシャー氏はこういった取り組みについて「やるべきでない」などとし、既存のブランドや事業に投資を集中するべきだと主張した。

同社は2023年12月期まで5期連続で最終減益が続いた。オアシスが公表した花王への声明では、同社に対し低採算のブランドや商品数の削減、マーケティングなどの経験のある社外取締役を起用することなどを求めた。

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