オープンハウスグループが15日発表した2023年10月〜24年3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比20%減の557億円だった。主力の戸建て事業で在庫調整が響き、全体の利益率が下がった。同業の三栄建築設計(現メルディア)の子会社化に伴う負ののれん発生益などで、純利益は519億円と17%増えた。
売上高は11%増の6027億円だった。23年10月の三栄建築設計の子会社化で増収を保った。マンション価格が上昇する中、相対的に割安な都心部の戸建て物件の需要は高まっている。戸建関連事業の売上高は11%増となったものの、顧客の予算に合わせ建設中の物件価格を下げた。全体の営業利益率が9.2%と3.7ポイント下がった。
3月末の戸建て関連の棚卸し資産は23年9月末に比べ16%減の2474億円と3四半期連続で減っている。同社は「適正水準に改善した」としている。
24年9月期の連結売上高は前期比13%増の1兆3000億円、営業利益は13%減の1240億円を見込む。マンション事業や収益用不動産事業が前年実績を大きく下回ったこともあり、営業利益の通期予想に対する進捗率は45%にとどまる。今後、両事業とも物件の引き渡しが控えているため、通期業績見通しは修正しなかった。
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