関東平野を一望できるインフィニティ露天風呂=茨城県つくば市筑波の「亀の井ホテル 筑波山」で2024年4月24日午後1時21分、信田真由美撮影

 筑波山の中腹、茨城県つくば市筑波に「亀の井ホテル 筑波山」がリブランドオープンした。老舗旅館だった「筑波山温泉 つくばグランドホテル」を2023年9月に米投資ファンドが買収。新たな運営会社が関東平野を一望できる絶景露天風呂や3世代で泊まれるファミリールーム、犬と共に泊まれる部屋などを新設した。家族連れや外国人観光客を主なターゲット層とする。

 ホテルは8階建てで、7階に新設された天然温泉の「インフィニティ露天風呂」はお湯につかると視界を遮る壁などがなく目の前に広がる大パノラマを楽しめる。

 2段ベッドや筑波山に生息する動物たちが描かれた壁紙など、子供の好奇心をくすぐる仕掛けが満載の「キッズルーム」(最大宿泊人数8人、76・9平方メートル)や大きなソファや広々としたくつろぎスペースがある「絆ファミリースイート」(同6人、76・9平方メートル)などファミリー向けの部屋も新たに設置。他の部屋とは動線を分けた上で、犬と一緒に泊まれる部屋(同3~4人)も用意した。フロントのある3階には「ゲームルーム」があり、無料でテレビゲーム機やボードゲームなど懐かしのゲームで遊べる。

 宗教などで食事制約がある外国人も楽しめるよう、食事はビュッフェスタイルとした。常陸牛の焼きしゃぶ、アンコウの唐揚げ、納豆カツなど県産の食材をふんだんに使った和洋食を提供する。

 米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループのグループ会社、マイステイズ・ホテル・マネジメント(東京都)が運営する。

 天満龍裕支配人は「筑波山は東京からのアクセスもよく、どうやったら泊まってもらえるかを考えた。『ここに来たら疲れが取れる』と地元の方も泊まりに来たいと思えるようなホテルが目指すところだ」と話した。

 現在、自転車を客室に持ち込める「サイクルルーム」などを増設中で、7月6日にフルオープンする予定。

 料金は通常の部屋が1万3000円から、キッズルームなどは1万8000円から。【信田真由美】

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