16日に中国を訪問したロシアのプーチン大統領と、習近平国家主席が首脳会談を行った。レッドカーペットの上で、プーチン大統領の到着を待つ中国の習近平国家主席。黒塗りの車から現れたプーチン氏は、習氏のもとに歩み寄り、握手をしたあと写真撮影に応じた。

大統領として通算5期目となる新たな任期に入ったプーチン氏にとって、最初の訪問国となる中国で、歓迎式典のあとには首脳会談が行われ、ウクライナ情勢や経済協力などについて意見が交わされた。

そして両首脳から共同声明が発表され、習氏はロシアのウクライナ侵攻について、「ヨーロッパが1日も早く平和と安定を回復させることを期待し、引き続き積極的な役割を果たす」と述べた。

今回、2023年10月にも首脳会談を行っている中国へと真っ先に駆けつけたのには狙いがある。

ウクライナ侵攻により、対立を深める欧米に向け、中国との密接な関係をアピールするためだ。

一方、ロシアからラブコールを送られる中国はというと、先日、習氏がフランスを訪れた際、ロシアを支援することにくぎを刺されたとみられる。

そして、習氏とマクロン大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻を念頭に、オリンピック休戦の呼びかけで一致した。

はたして中国は、ウクライナ侵攻に歯止めをかける役割を果たせるのだろうか。

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