イランの革命防衛隊は13日、ミサイルや無人機で、イスラエルに報復攻撃を行ったと発表した。

ミサイルだけで150発以上という大規模な攻撃で、中東情勢がさらに緊迫化している。

イスラエル軍のハガリ報道官は14日、会見で、イランはイスラエルに対して200以上の無人機や巡航ミサイルのほか、120発以上の弾道ミサイルを発射したが、その99%の迎撃に成功したと発表した。

そのうえで、数発の弾道ミサイルが南部の空軍基地に着弾したほか、10歳の少女が迎撃ミサイルの破片が当たり、重傷を負ったという。

一連の攻撃について、イラン側は、4月1日のシリアでのイラン大使館に対する空爆への報復としていて、イラン国連代表部はXで、「イスラエルが再び過ちを犯したら厳しく対応する。アメリカは関わるな」とけん制した。

一方で、攻撃の標的が軍事施設に限定されたことから、イラン側は国内外に報復を行ったとアピールするとともに、大規模な衝突は避けたいとする意図があるとみられる。

イスラエル側からの反撃は、現時点ではないが、ネタニヤフ首相らが今後の対応を決めるとしていて、中東情勢のさらなる緊迫化が懸念される。

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