“ロシア軍 戦勝記念日に向け東部拠点の掌握狙う”
ウクライナ軍のシルスキー総司令官は14日、SNSで「ロシア軍の最高指導部は5月9日までにチャシウヤルを占領する任務を部隊に命じている」と投稿し、ロシア軍は、第2次世界大戦でナチス・ドイツに勝利した戦勝記念日にあたる5月9日に向けて、東部ドネツク州のチャシウヤルの掌握を狙っているという見方を示しました。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」も13日、ロシア側は、アメリカの軍事支援の遅れによってウクライナが十分な防衛作戦ができないなどと判断し、先月からチャシウヤルの掌握に向けた動きを強めていると指摘しました。
そのうえで、ロシア軍がチャシウヤルを掌握すれば、ここを足がかりにしてドネツク州のクラマトルシクなど、ほかの重要都市に対する攻撃の機会を与えることになると分析しています。
ショルツ首相が習主席と会談へ 和平案協議も取り上げるか
ドイツのショルツ首相は就任以来2回目となる中国訪問を始め、16日に習近平国家主席と会談する予定です。
訪問に先立ちドイツ政府の高官は、ショルツ首相と習主席との会談では、ロシアによるウクライナ侵攻への対応が主要な議題になるとし、ロシアに侵攻をやめさせるため積極的な対応を求めるとの見通しを示しました。
ウクライナは、ロシア軍の撤退や領土の回復など10項目からなる和平案を提唱していて、スイス政府は、これに関して各国の首脳などが参加するハイレベル協議をことし6月に中部のビュルゲンシュトックで開催すると発表しています。
ドイツ政府の高官が、記者団に明らかにしたところによりますと、ショルツ首相は、中国側との会談で、この協議についても取り上げる見通しだということです。
ドイツ政府の報道官によりますと、ショルツ首相は13日に行われたウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談でこの協議に多くの国が参加するよう取り組む考えを示したということで、習主席などとこの協議への参加を巡って意見を交わす可能性もあります。
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