イランのライシ大統領がヘリコプターの墜落により亡くなった。イラン国内が混乱し、中東地域が不安定化することが懸念されている。

ヘリコプターにはイランのライシ大統領や、アブドラヒアン外相らが乗っていたが、20日、北西部の山の中で墜落しているのが見つかった。

ヘリコプターは原形をとどめておらず、イラン国営通信は、ライシ大統領や外相らの死亡を確認したと伝えた。

ライシ大統領は19日、北西部にできたダムの完成式典に出席したあと、外相や側近らとともに3機のヘリコプターで戻る際、ライシ大統領が乗っていた1機だけが墜落した。

国営テレビは当時、現場は霧も濃く悪天候のため、事故が起きたとの見方を伝えている。

亡くなったライシ師は2021年に大統領に就任、国内の反政府デモを厳しく弾圧しているほか、反欧米の強硬路線でも知られ、現在の最高指導者・ハメネイ師の有力な後継候補の1人だった。

今後、一時的に副大統領が職務を代行するとみられているが、国内が混乱し、中東地域が不安定化することが懸念されている。

これについて、ロイター通信は、イスラエル当局者の話として、イランのライシ大統領の死にイスラエルは関与していないと伝えている。

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