在中国日本大使館は22日、同館の横地晃次席が、中国外務省の劉勁松アジア局長と会談したことを明らかにした。日中関係や日中韓協力をめぐり意見交換をしたといい、調整が進んでいる日中韓首脳会談(サミット)が話題となったとみられる。また、劉氏と横地氏は台湾問題をめぐってそれぞれの政府の立場を主張したという。
- 日本政府が厳重抗議 中国大使の「日本の民衆が火の中に」発言で
日中韓サミットは韓国のソウルで今月26~27日に開催することを目指して最終調整している。サミットとともに、岸田文雄首相と中国から出席する李強(リーチアン)首相との二国間会談もあると見込まれている。
一方、20日に行われた台湾の頼清徳(ライチントー)新総統の就任式には日本の超党派でつくる国会議員連盟「日華議員懇談会」の31人が出席。記者会見で林芳正官房長官も祝意を表した。中国外務省は「中国と国交のある国々がいかなる形でも公式の往来をすることに断固として反対する」(汪文斌副報道局長)と反発していた。劉氏は横地氏にこうした抗議の意を示したとみられる。(北京=斎藤徳彦)
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