22日、ロンドンで開かれた能登半島地震復興支援イベントで石川県産の日本酒を試飲する来場者ら(共同)

 【ロンドン共同】ロンドンで22日、能登半島地震の復興支援につなげようと、石川県能登町など県内で造られた日本酒を試飲するイベントが開かれた。ロンドン在住の英国人や日本人ら約100人が出席し「震災をより身近に感じた」と語った。酒造りへの被害を紹介した映像も観賞した。  試飲に先立ち放映された映像で、車多酒造(白山市)の車多一成代表取締役は、奥能登地域の酒蔵11のうち9が全壊したと説明し「能登の酒蔵は復興に向けて動き出している。英国の地からぜひ応援してほしい」と呼びかけた。映像で揺れや倒壊した家屋が映し出されると、驚きのため息やすすり泣く声が聞こえた。  イベントで振る舞われたのは、酒蔵が地割れし津波で浸水した数馬酒造(能登町)の「竹葉純米吟醸」や、建物が全壊した桜田酒造(珠洲市)のもろみを使った「能登初桜+天狗舞」など6銘柄。ロンドンで開かれる世界最大級のワイン品評会、インターナショナル・ワイン・チャレンジで日本酒部門が創設された07年に最優秀賞を受賞した菊姫(白山市)の「鶴乃里」も提供された。


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