ロシアのプーチン大統領は23日から2日間にわたり同盟関係にあるベラルーシの首都ミンスクを訪れ、ルカシェンコ大統領と会談しました。

会談後の共同記者会見でプーチン大統領は、ロシア軍が今月21日から開始した戦術核兵器の使用を想定した軍事演習についてロシアの戦術核兵器が配備されたとするベラルーシの参加についても協議したと明らかにしました。

そのうえでプーチン大統領は「われわれはベラルーシの安全保障をロシアの安全保障と同等に扱っている。何も特別なことではない。アメリカの戦術核兵器が配備されているNATO諸国はこうした演習を定期的に行っている」と述べ、ベラルーシとの演習を正当化し、欧米側を強くけん制しました。

また、両首脳は欧米側の制裁措置に対抗するため産業や技術面での協力を強化することを確認しました。

一方、会見でプーチン大統領は、ウクライナではことし3月に予定された大統領選挙が軍事侵攻を受けて出された戒厳令で見送られたことに言及し「誰と交渉しろというのか。ウクライナの現在の指導者の正当性は終わったと認識している」と述べ、ゼレンスキー大統領の正当性に問題があるとする主張を改めて展開しました。

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