立法院では最大野党の国民党と野党第2党の民衆党の主導で、「立法院職権行使法」や「刑法」などの改正案が審議されています。

改正の重点は、立法院で総統による報告と質疑応答を定例化することや、官僚が立法委員の質疑を逆に問いただしたり、資料の提供を拒んだりする行為を犯罪として罰することなどです。

これに対し、少数与党の民進党だけでなく、市民の間からも「多数を占める野党が立法院の権限の不当な拡大をはかっている」として反対する声が高まり、台北市内にある立法院の前では抗議集会が定期的に開かれています。

24日の集会はこれまでで最も大規模になり、主催した市民団体側の発表では10万人を超える人が参加したということです。

野党は改正案の可決を急ぎたい考えですが、与党との対立で条文ごとの採決に時間がかかっています。

市民団体は今月28日の本会議にあわせて新たな集会を予定しているほか、可決されても内閣にあたる行政院が再審議を求めたり、憲法審査に持ち込んだりすることもでき、与野党の対立がさらに激化し、市民らの抗議活動が長期化する可能性もあります。

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