イスラエル軍による攻撃でパレスチナ自治区ガザ最南部ラファで少なくとも45人もの避難民らが死亡したのを受け、国連のグテーレス事務総長は28日、「最も強い言葉で非難する」との声明を報道官を通じて発表した。
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「幼い子どもを含む死傷者の映像に、心を痛めている。直ちに恐怖と苦しみを止めなければならない」。あらためて即時停戦とすべての人質の無条件での解放を要求。ラファでの軍事作戦の即時停止などを命じた国際司法裁判所(ICJ)の判断にも触れ、「拘束力があり、順守されなければならない」としてイスラエルに履行を求めた。
声明では、戦闘後のガザ統治にも言及。イスラエルのネタニヤフ政権は反対しているが、「パレスチナ自治政府の新政府とその機関を支援し、強化するための緊急の取り組みが必要だ」とした。
また、ラファに関する声明を出した数分後には、軍事偵察衛星を搭載したロケットの打ち上げに失敗した北朝鮮に対する非難声明を発表。報道官を通じ「北朝鮮の新たな軍事衛星打ち上げの試みを強く非難する」とし、弾道ミサイル技術を用いたいかなる打ち上げについても「関連する国連安全保障理事会の決議に反する」と批判していた。(ニューヨーク=遠田寛生)
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