共和党のジョンソン下院議長=ロイター

【ワシントン=芦塚智子】トランプ前米大統領に対する30日の有罪評決について、共和党のジョンソン下院議長は声明を発表し「今日は米国の歴史において恥ずべき日だ」と批判した。

ジョンソン氏は「司法システムの武器化はバイデン政権の特徴だ」と述べ、裁判は政敵を潰そうとする民主党の企てだと主張。「米国民はこれは法を武器にした戦争だとみており、不正で危険だと知っている」と強調した。

トランプ氏と共和党の大統領候補指名を争ったデサンティス・フロリダ州知事はX(旧ツイッター)への投稿で、口止め料裁判は政治目的の「カンガルー裁判(いかさま裁判)」だと批判し「ドナルド・トランプが被告人でなかったら、陪審が有罪評決を出すことは決してなかった」と主張した。

11月の大統領選で返り咲きを目指すトランプ氏陣営は評決の直後に「私は政治囚だ!」と訴え支持者に献金を呼び掛けるメールを送った。「今日中に1千万人のトランプ支持の愛国者に献金を求める」とアピールした。

米メディアによると、有罪評決が発表されてから数分後には共和の小口献金サイト「ウィンレッド」にアクセスが殺到し、一時システム障害が起きた。トランプ陣営はXに「エラー通知が出てもあきらめず、再ログインして試してほしい」と投稿した。

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