30日、南アフリカ総選挙の開票作業が続く中、路上で踊る野党支持者=東部クワズールー・ナタール州(AP=共同)

 【ヨハネスブルク共同】南アフリカで29日に行われた総選挙(下院、定数400、任期5年)は31日も開票が続いた。約5割の開票所が集計を終え、開票開始からほぼ一貫して与党「アフリカ民族会議」(ANC)の得票率は40%台で低迷。1994年の民主化以来初めて過半数を割る公算が大きくなっている。  格差拡大や汚職まん延が止まらない中、かつて故マンデラ元大統領が率いた名門政党は国民の支持を失い、近年は衰退が著しい。2019年の前回選挙でも、ANCの得票率は過去最低の57・5%だった。  過半数割れした場合は、下院で大統領を選出するために連立合意を迫られ、経済や外交政策が混乱する可能性がある。


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