韓国軍合同参謀本部は1日、ごみなどがくくり付けられたとみられる「汚物風船」が北朝鮮から再び飛来しているとして、国民に落下物に注意するよう呼び掛けた。北朝鮮の金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党副部長は「誠意の贈り物だと思って拾い集めるべきだ」と述べ、さらに飛ばすことを予告していた。

 北朝鮮は5月28日から29日にかけ、ごみや動物のふんなどが付けられた大量の風船を韓国に向けて飛ばした。韓国軍は少なくとも260個が発見されたとしており、在韓日本大使館が入居するビルの屋上でも見つかっていた。

 韓国の申源湜(シンウォンシク)国防相は1日、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議での演説で、北朝鮮が風船を飛ばしていることを「正常な国家としては想像できない稚拙で低レベルな行為」と非難。「停戦協定の明確な違反だ」と中止を求めた。(ソウル=時事)

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