中国の国家安全省はイギリスの対外諜報機関「MI6」に協力して中国国内でスパイ活動を行った疑いがあるとして中国の国家機関に勤める中国人夫婦の2人を調ベていると3日発表しました。

それによりますと、2015年に男性がイギリスに留学した際、MI6が男性に接触し、高額な報酬を提示して中国の国家機関の内部情報を収集させていたとしています。

さらに、男性の妻もスパイ活動に協力すれば、倍の報酬を支払うとMI6側が繰り返し要請し、夫婦はスパイ活動に加担していたとしています。

国家安全省は「イギリス側がわが国の内部に打ち込んだ重要なくぎを抜いた」と強調しています。

国家安全省はことし1月にも、MI6のスパイ活動をめぐりコンサルティング会社の外国籍の責任者を摘発したと発表していました。

一方、イギリス当局も中国のスパイ活動をめぐり相次いで摘発に乗り出していて、両国が香港や安全保障の分野で対立し、関係が悪化していることも背景にあるとみられます。

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