日本とアメリカはことし4月に行われた首脳会談で、自衛隊と在日アメリカ軍の連携をより強化するため、指揮統制を向上させることで合意しています。
これに関連してアメリカのオースティン国防長官は3日、シンガポールで記者団に対し、在日アメリカ軍司令部の司令官を現在の中将から大将に格上げする案について「評価を進めているところだ」と述べて、検討していることを明らかにしました。
一方で「現時点で発表することは何もない」と述べました。
アメリカ国防総省は、日本が来年3月までに自衛隊を一元的に管理する「統合司令部」を設置して司令官を置くのにあわせて、そのカウンターパートとなる司令官をどこに配置するかなどについて複数の案を検討しています。
今回、言及があった案は、作戦指揮の権限を持った同格の司令官を日本に配置することで、日米の指揮統制の連携強化を図るねらいがあるとみられます。
また、オースティン長官は中距離ミサイルを日本に配備する可能性について問われたのに対し「われわれは日常的にさまざまな装備を訓練の一環として配備している。訓練の強化のため日本と協力していく」と述べて、訓練として一時的に配備する可能性に含みを持たせました。
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