中国国家宇宙局が、月の裏側で試料採取する無人探査機「嫦娥6号」として公開したイメージ画像(同局のサイトから、共同)

 【北京共同】中国国営通信新華社は4日、中国の無人月面探査機「嫦娥6号」が世界で初めて月の裏側で土などの試料(サンプル)採取を完了したと報じた。試料を地球に持ち帰るため4日、月面を出発し、予定の軌道に入った。  国営メディアは月の研究において「重大な意義がある」と大々的に報道。4日は民主化運動を武力弾圧した天安門事件から35年に当たり、習近平指導部は事件に関する情報を厳しく規制する一方、宇宙開発の成果を誇示して国威発揚を図った。共産党一党支配の正統性を国民に印象付ける狙い。  習指導部は「宇宙強国」を掲げており、米国やインドなどとの宇宙開発競争をリードしたい考え。


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