アメリカのバイデン大統領は4日、ホワイトハウスで演説し、国境管理を強化する新たな大統領令を発表しました。

大統領令では法的な手続きをせずにメキシコとの国境を越えて入国を試みる人が1日平均で2500人を超えた場合、亡命申請を受理しないとしていて、メディアは、「一時的な国境の閉鎖だ」などと伝えています。

アメリカでは国境を越えて拘束される人が3年連続で過去最多を更新し、社会問題となっていて、国境対策は秋の大統領選挙に向けた争点の1つとなっています。

アメリカ議会がことしに入って国境管理を強化する法案をとりまとめましたが、野党・共和党の反対で否決され、バイデン大統領は演説で「トランプが共和党員に反対させた。私を攻撃したかったからだ」と述べて批判するとともに、大統領令で国境の秩序の回復に取り組むとアピールしました。

一方、トランプ前大統領は4日、SNSに投稿し、不法な入国者が急増しているとして「バイデンが過去に見ないほどの国境侵略をもたらした」などとしたうえで今回の大統領令は選挙に向けたうわべだけのものだと批判しました。

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