イスラエル軍は8日午前にガザ地区中部のヌセイラトで作戦を実施し、人質4人を救出したと発表しました。

4人の健康状態は良好で、すでに検査のためにイスラエル国内の病院に搬送されたということです。

イスラエル軍の報道官は8日、会見で依然120人の人質が残っているとして救出に全力をあげるとしています。

一方、イスラエル軍の発表に先立って、パレスチナの地元メディアなどはヌセイラトなどでイスラエル軍による激しい攻撃が行われたと報じていて、このうちパレスチナの通信社は少なくとも40人が死亡したと伝えています。

ガザ地区の地元当局は「イスラエル軍は野蛮で残忍な攻撃を行い、民間人を直接標的にした」などとする声明を出し、攻撃を強く非難しています。

救出された1人ノアさんの父親は去年来日

今回、イスラエル軍が救出したと発表した4人の人質の1人、ノア・アルガマニさんは(25)父親のヤコブさんなどが、去年12月にイスラエル政府の事業で来日し、解放に向けた働きかけを訴えていました。

ヤコブさんの一人娘のノアさんは去年10月7日、ボーイフレンドらとガザ地区との境界の近くで開かれていた音楽イベントに参加しているときに、ハマスに襲撃されました。

ハマスが撮影したとみられる映像では、バイクに乗せられたノアさんが手を伸ばして助けを求める様子が確認されていました。

ノアさんの母親・リオラさんはがんを患っていて、医者からは余命が長くないと言われていて、父親のヤコブさんは来日した際に「妻にとって、たった一つの願いはノアを一目みたい、ということだけです」と話し、一刻も早いノアさんの解放を求めていました。

イスラエル政府 ノアさんが父親と再会した映像投稿

救出の発表のあと、イスラエル政府はSNSに、ノア・アルガマニさんが父親と再会したときだとする映像を投稿しました。

短い動画では、ノアさんとみられる長い黒髪の女性が座りながら笑顔を見せ、しゃがんでいる父親のヤコブさんと抱き合って喜び合っている様子が確認できます。

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