バイデン米大統領㊨とマクロン仏大統領はウクライナ侵略やガザ危機の解決に向けた努力を強調した(8日、パリ)=AP

【パリ=北松円香、ワシントン=坂口幸裕】米国のバイデン大統領とフランスのマクロン大統領は8日、パリで会談した。その後の共同記者会見でバイデン氏は、パレスチナ自治区ガザで拘束されていた人質4人の解放を「歓迎する」と述べた。

さらに「我々は全ての人質解放と停戦が実現するまで努力をやめない」と強調し、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意を促した。

ロシアのウクライナ侵略については「ウクライナだけの問題ではない。欧州全てが脅威にさらされる」と述べ、欧州各国と連携して支援を継続する方針を強調した。

マクロン氏もウクライナに加えて中東情勢にも言及し、「対立激化回避に向けた努力を倍増する。特にレバノンとイスラエルの国境の緊張緩和に取り組んでいる」と述べた。

バイデン氏は5日から国賓としてフランスを訪問しており、9日まで滞在する予定だ。滞在中に仏北西部ノルマンディー地方で開催された第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦80周年を記念する式典に出席した。

7日にはパリでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。防空ミサイルや弾薬など2億2500万ドル(約350億円)の追加支援を表明した。

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