今月6日から9日にかけて行われたヨーロッパ議会選挙で、フランスでは、極右政党の「国民連合」が、マクロン大統領率いる与党連合に対し、獲得議席で倍以上の差をつけて大勝する見通しとなりました。
これを受けてマクロン大統領は、急きょテレビ演説を行い、フランスの議会下院にあたる国民議会を解散し、選挙を行うと明らかにしました。
1回目の投票は今月30日に行われ、決選投票は来月7日に行われます。
マクロン大統領は演説のなかで、極右政党の躍進に危機感を示したうえで、「自分たちのため、そして将来の世代のために正しい選択ができると信頼している」と述べ、国民に支持を訴えました。
国政選挙で勝利することで国民連合の影響力を抑えたいねらいとみられます。
ただ、フランスメディアからは、選挙までの期間が短く、国民連合などが票を伸ばし、大統領の出身母体と異なる政党が議会下院の多数派を握る「ねじれ」の状態になる可能性もあるとして、「危険な賭けだ」という指摘が出ています。
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