辞任の意向を示したベルギーのデクロー首相=AP

【ブリュッセル=共同】ベルギーの連邦議会下院(定数150、比例代表制)総選挙が9日行われ、即日開票された。内務省の集計(開票率約99%)によると、北部オランダ語圏の中道右派「新フランデレン同盟(N-VA)」が24議席で第1党を維持する見通し。N-VAは経済的に豊かな北部の分離独立派だが連立交渉を視野に主張を抑制している。

7党による連立政権を率いるデクロー首相のオランダ語圏リベラル系の自由党は5議席減らし7議席だった。デクロー氏は首相を辞任する意向を示した。次期政権発足まで暫定的に首相の座にとどまる見通し。

南部のリベラル派「改革運動(MR)」と、事前の世論調査で首位だった北部独立派の極右「フラームス・ベラング(VB)」が、ともに20議席で続いた。

中小政党が乱立して過半数に届く政党はなく、連立交渉は長期化しそうだ。地元メディアによると、各党はVBと連立を組まない方針で、N-VAを含む連立枠組みを模索するとみられる。

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