林氏はウクライナ問題で中国が「建設的な役割を果たしていく」と主張した=中国外務省ホームページから

【北京=共同】中国外務省の林剣副報道局長は11日の記者会見で、中国がブラジルと共に打ち出したウクライナ危機の政治解決に向けた独自提案に「101カ国・国際機関が前向きな回答をした」と発表した。

多くがウクライナ提唱の和平案を協議する15、16両日の「世界平和サミット」を欠席する国とみられる。

独自提案は、和平会議にはロシアの同意が必要とするなど、ウクライナに侵略したロシアとの共同歩調を鮮明にしている。

中国はロシアが招かれていないサミットを欠席する方針で、各国に独自提案への賛同を呼びかけており、ウクライナ情勢を巡る世界の分断は深まっている。

スイスで開かれる世界平和サミットに参加登録したのは90カ国・地域で、招待された約160カ国・地域の6割弱にとどまる。ウクライナのゼレンスキー大統領はサミット不参加を中国が各国に働きかけていると批判していた。

会見で林氏は中米ニカラグアが政府公報で中国独自提案への支持を表明するなど世界で賛同が広がっていると強調し「さらに多くの国の支持を歓迎する」と述べた。中国はウクライナ問題で「建設的な役割を果たしていく」と主張した。

独自提案は中国の王毅外相が5月23日にブラジルのアモリン大統領府首席補佐官と北京で会談し合意した。中国は「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国を中心に支持を働きかける外交攻勢を強めている。

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