製造業で景況感の落ち込みが続いている(ドイツ国内の自動車工場)=ロイター

【ベルリン=南毅郎】米S&Pグローバルが21日発表した6月のユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)は、総合の速報値が50.8と前月から1.4ポイント低下した。悪化は8カ月ぶりで、好不況の目安である50は4カ月連続で上回った。景気回復に向けて一進一退が続く。

市場予想の52.5を下回った。業種別ではサービス業が52.6と0.6ポイント下がり、製造業は45.6と1.7ポイント悪化した。新規受注が落ち込み、製造業で生産が再び冷え込んだもようだ。国別ではドイツが50.6、フランスが48.2とそれぞれ1.8ポイント、0.7ポイント低下した。

ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏はPMIの結果を踏まえ、4〜6月期のユーロ圏の域内総生産(GDP)が前期比0.2%増となる可能性を指摘した。

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