中国南部で今月中旬に降り続いた記録的な大雨による被害が深刻になっている。中国メディアの報道によると、広東、福建両省で少なくとも57人の死亡が確認された。

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 国営中央テレビ(CCTV)などによると、広東省梅州市平遠では16日の12時間雨量が多いところで365ミリに上った。土砂崩れなどで38人が死亡し、7万5千人が避難を強いられた。民家や各種インフラ設備、農作物にも大きな被害が出た。梅州市の被災者は16万人に上るという。

 一方、福建省竜岩市上杭では、16日夜の土砂崩れに巻き込まれた一家6人の死亡が確認された。地元メディアによると、一家は16日の父の日を祝うために7歳と5歳の孫2人を含む親子3世代が集まっていたという。

 このほか、川下りの名所として知られる広西チワン族自治区の景勝地、桂林では20日、30年に一度とされる洪水が発生。安徽省黄山市では高齢の母を泳いで救助した48歳の男性が犠牲になったという。(北京=畑宗太郎)

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