ニューヨーク外国為替市場で円が対ユーロでも下落し、一時1ユーロ=171円70銭台を付けた=共同

【ロンドン=大西康平】26日の外国為替市場で円が対ユーロで下落し、一時1ユーロ=171円79銭と1999年に単一通貨ユーロが成立して以降で最も円安・ユーロ高の水準となった。1ユーロ=171円60銭を付けた4月29日以来約2カ月ぶりの更新となる。

欧州中央銀行(ECB)は6月上旬に4年9カ月ぶりの利下げに踏み切ったが、主要政策金利は4.25%となお高く、7月の連続利上げは見送る可能性が高い。日銀は低金利政策を実施し、日欧の金利差が開いた状態が続くとの見方が広がる。

6月中旬には欧州議会選でのフランスの極右政党の躍進による政治不安で167円台まで円高・ユーロ安に振れる場面もあったが、その後は過度な警戒感が後退した。

円は対英ポンドでも下落し、26日には一時1ポンド=202円95銭と、2008年8月以来およそ16年ぶりの円安・ポンド高水準となった。

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