中国の山あいの村で目撃されたのは、オレンジ色の煙を噴き出しながら落下する物体です。

空を見上げながら逃げ惑っている住民。
耳を押さえている人もいます。

動画は6月22日、中国内陸部の貴州省で撮影されました。

物体は、そのまま山の中に落下。
大きなオレンジ色の煙が立ち上っています。

一体何が空から落ちてきたのかというと、隣接する四川省から打ち上げられた「ロケット」。

この映像を見た専門家の和歌山大学・秋山演亮教授は「ロケットの一部だと思う。ブースター部分だと思うんですが落ちてきたんだろうなというふうに思います」と推測しました。

中国のメディアによると、このあとロケットは人工衛星の軌道に投入され、開発者は「完璧な成功」だと伝えています。

ところが、切り離されたロケットの一部が住民の住む町の近くに落下。
よく見ると、長い筒状のものからオレンジ色の煙が出ています。

専門家の和歌山大学・秋山演亮教授によると、この煙、実は「猛毒」だといいます。
燃料に有毒な化学物質が使われている可能性があり、もしオレンジ色の煙を吸い込んでしまうと、「発がん性物質もあるので、がんの可能性が高くなるような可能性はあると思う」と話しました。

ロケットの発射を巡って、これまでに現地当局からはけが人などの報告はありません。

しかしその後、ロケットの一部が落下する動画はSNSの投稿から削除されています。

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