中国の港に並ぶ輸出向けの比亜迪(BYD)の車両=ロイター

【ニューヨーク=西邨紘子】米コンサルティング会社のアリックスパートナーズは27日、2030年に世界の自動車販売台数が1億100万台となり、そのうち電気自動車(EV)が45%を占めるとの見通しを発表した。24年の販売割合予想の19%から大幅に増加し、ガソリン車など内燃機関車を上回る。

24年の販売台数(予想値)は8900万台。今後、6年間でEVが販売台数全体に占める割合は2倍以上に広がることになる。中国では自動車販売に占めるEVの割合が41%から77%に、米国では10%から41%に伸びると予想する。

ハイブリッド車とEVの販売台数を合わせた場合、全体に占める割合は30年に6割を超える見通し。内燃機関車の割合は、24年の68%から30年には39%に落ち込むと予想する。

市場をけん引するのは中国ブランド車だ。世界の販売台数に中国ブランドが占めるシェアは、24年の21%から30年に33%に広がると見込む。中国内の販売を除いた海外市場のシェアは24年の3%から30年には13%に伸びると予想している。

アリックスは中国の自動車企業が国外で組み立て工場など拠点を増やしていると指摘。今後、欧州や中南米、東南アジアでの販売拡大が中国車の国外販売を押し上げると予想した。

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