11月のアメリカ大統領選挙に向け、バイデン大統領に対して身内の民主党議員から選挙戦からの撤退を求める声があがりました。
民主党のドゲット下院議員(テキサス州選出)は2日、「バイデン大統領に撤退を要請」と題した声明を発表し、先週に行われたトランプ前大統領とのテレビ討論会で「有権者を安心させるどころか、トランプの多くの嘘を暴くことができなかった」と指摘しています。
その上で、トランプ氏の大統領への返り咲きを阻止するため「撤退という痛みを伴う困難な決断をすることを望む」として、バイデン氏に選挙戦からの撤退を求めています。
アメリカメディアによりますと、民主党の連邦議会議員がバイデン氏に公に撤退を要求したのは初めてです。
テレビ討論会ではバイデン氏が言葉に詰まるなどして評価を落としていて、大統領の資質を疑問視する声が噴出しています。
また、最新の世論調査では、民主党員の3人に1人がバイデン氏について「再選を諦めるべきだ」と回答しています。
ただ、同じ世論調査ではテレビ討論会以降もバイデン氏とトランプ氏の支持率は拮抗(きっこう)するなど、差は開いてはいません。
バイデン氏に代わる候補としてはハリス副大統領などの名前も挙がりますが、トランプ氏と直接対決した場合の支持率はバイデン氏と大差なく、有力な候補者は不在な状況です。
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