ロシア軍は、兵士の犠牲をいとわない形でウクライナへの攻撃を続けているとみられ、イギリス国防省は、ロシア軍のことし5月の一日当たりの死者とけが人の数が、軍事侵攻以降、最も多い1200人になったという推計を示しています。

こうしたなか、ロシアの安全保障会議のメドベージェフ副議長は4日、ことし6月までの半年間で新たに19万人が契約軍人として加わったことを明らかにしました。

一日平均1000人が採用されていると述べ、入隊者を安定して確保できていると強調しました。

契約軍人の実態はよくわかっていませんが、地方で暮らす生活が苦しい人や受刑者などに高額の報酬を提示して入隊者を集めたり、ロシアに移住して国籍を取得した移民を、ウクライナの前線に投入したりするケースが報じられています。

プーチン大統領は2022年に予備役の動員に踏み切りましたが、国民のあいだで不安や不満が根強く、その後、繰り返し追加動員の計画はないと述べており、契約軍人によって兵力増強をはかるねらいがあるものとみられます。

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