中国・河南省でガスボンベからガスを出し、バーベキューの準備をしていたところ、突然ホースの先が大爆発した。
ガスボンベ本体に引火すれば、あわや大事故になりかねない瞬間だった。

「ライターで火をつけたらいけるよ」バーベキューで大炎上

中国・河南省の農村部で6月28日、バーベキューに使うコンロに木炭を並べ、火をつけようとする男性たちがいた。

1人の男性が「ここでやろう!」と意気込み、ガスボンベの元栓を開けてノズルをコンロに向けるが、慣れていないのか、なかなか火をつけられない。

元栓を開ける男性(中国SNSより)
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2人目の男性が「ライターで火をつけたらいけるよ」と話すものの、火をつけようとしていた男性は「ガスを出しているだけじゃん!」と手元がおぼつかない様子だ。

その様子を見かねた3人目の男性が「俺が火をつけてやるよ」と言って、ガスの出ているノズルにライターを近づけた。

そしてようやく着火し、準備が整ったかと思われた次の瞬間、男性の「あっ!」と言う声とともに、手に持っていたホースが大炎上した。

男性の目の前で火が燃え上がる(中国SNSより)

男性たちは、あわてて外に避難していく。
火の手がやまないことに気がついた男性が「ガス、ガス、止めろ!止めろ!」と叫び、ガスの元栓を閉めたことでようやく火は止まった。

幸い、けが人は出なかった。

元栓を締めたことで大事に至らなかった(中国SNSより)

現地メディアは事件を受け、こうしたバーべキューなどでの火の取り扱いについて注意を呼びかけている。

ノズルからのガス漏れで引火か

いったいなぜホースが炎上したのか、特別に日本の製品事故の調査機関「NITE(製品評価技術基盤機構)」に映像を見てもらった。

爆発後、二股になったホース(中国SNSより)

「NITE」によると、「爆発のあとにホースが二股のようになっているので、連結部分からガスが漏れて火がついて、爆発による勢いでホースが裂けた可能性が考えられます」と話している。

日本ももうすぐ夏の行楽シーズンを迎える。
ガスボンベから直接に火をつけるのはあまり見かけない光景だが、火の取り扱いについて「NITE」は、「中国のこの事例とは違いますが、一般的なBBQをするときの注意喚起について、日本でも行われております」と話している。

火の取り扱いには、くれぐれも注意が必要だ。
(「イット!」 7月3日放送より)

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