英国のラミー外相(5日)=AP

【ロンドン=共同】ラミー英外相は6日、就任後初の外遊としてドイツを訪問し、ベーアボック外相と会談した。気候変動やロシアが侵略するウクライナへの支援、中東情勢について協議したとみられる。主要な欧州の同盟国であるドイツを最初の訪問先に選び、英労働党のスターマー新政権が外交で最優先に掲げる欧州連合(EU)や欧州諸国との関係修復をアピールする狙い。

ラミー氏は7日にポーランドとスウェーデンを訪れ、ウクライナの支援強化や北大西洋条約機構(NATO)を通じた連携を協議する。9〜11日に米ワシントンでNATO首脳会議に出席するスターマー首相にも同行する。

労働党はEUとの冷え込んだ関係を「リセット」すると掲げ、EUと新たな安全保障協定の締結を目指す。ラミー氏はこれまでにNATOを補完する形で軍事や経済、気候変動、サイバー、エネルギー安全保障などの分野でEUと緊密に連携したい意向を示している。

英下院(定数650)総選挙は北部スコットランドで残る1選挙区の票の再集計が6日終了し全議席が確定した。労働党412、保守党121、自由民主党72、リフォームUK5など。投票率は59.9%で、国民の政治不信などを背景に第2次大戦後2番目の低さとなった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。