外交フォーラムで演説する中国の王毅外相=12日、北京(共同)
【北京共同】中国の王毅外相は12日、北京で開かれた外交フォーラムで新興・途上国の要人を前に演説し、グローバルサウスに対する経済支援をアピールした上で「中国は発展のネットワークを拡大し、協力のレベルを引き上げる」と表明した。ウクライナに侵攻したロシアへの支援を巡り中国を批判する米欧に対抗するため、グローバルサウスを引き込む狙い。 王氏はグローバルサウスと先進国との対話を推進していく考えも強調した。出席した南太平洋の島国バヌアツのサルワイ首相は、インフラ開発や災害支援など中国の援助に謝意を示し「中国は信頼できるパートナーだ」と持ち上げた。 中国外務省によると11日には南太平洋の島国ソロモン諸島のマネレ首相が北京で李強首相と会談し「中国は世界の平和と発展に貢献している」と称賛した。李氏は通信や農業など幅広い分野で協力する考えを示した。 米欧の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議は、ウクライナ侵攻で中国はロシアの「決定的な支援者」と批判する宣言を発表。中国への圧力が強まっている。
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