ウクライナのメディアはウクライナ軍が去年、奪還したとしていた南部ヘルソン州のドニプロ川の東岸地域にある拠点クリンキの集落からウクライナの部隊が撤退したと軍の関係者の話として伝えました。

ウクライナ軍は去年、ドニプロ川をわたってロシアの占領地域で奪還作戦を行っていましたがロシアが再び掌握し、ウクライナ側が劣勢になっているものとみられます。

東部でもウクライナ側が去年、奪還したとしていたドネツク州の集落ウロジャイネについてロシア側は14日、再び掌握したと発表していて、ロシア軍が東部と南部で攻勢を強めているとみられます。

一方、ウクライナでは17日、ゼレンスキー大統領が、オランダ発のマレーシア航空の旅客機が東部の上空で撃墜されて乗客乗員298人が死亡した事件から10年となるのにあわせてSNSに声明を投稿しました。

事件では東部の親ロシア派の武装勢力の元幹部が関与したとしてオランダの裁判所から終身刑の判決を言い渡されています。

ゼレンスキー大統領は「ロシアの殺人犯が旅客機を撃墜して10年たった。誰がウクライナに戦争を仕掛けたのか、ロシアの悪はわれわれだけの脅威ではないことを世界が知ることになった」として軍事侵攻を続けるロシアを改めて非難しました。

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