◆民主党支持層65%、無党派層77%が出馬辞退に賛同
米メディアによると、下院で強い影響力を持つカリフォルニア州選出のシフ議員が、新たに撤退を求めた。民主党上院トップのシューマー院内総務やペロシ元下院議長もこれまでに、水面下でバイデン氏に懸念を伝えたとされる。バイデン大統領=2020年2月
AP通信などが11~15日に実施した世論調査では民主党支持層の65%、無党派層の77%がバイデン氏の出馬辞退に賛同。有権者の不安が払拭できていない状況も明らかになった。 一方、民主党全国委員会は17日、撤退圧力に配慮し、当初今月21日に予定していたバイデン氏を正式指名するオンライン投票を、8月前半にずらす意向を明らかにした。◆前倒しで候補決定の方針が一転
大統領候補は通常、党大会で正式指名されるが、オハイオ州が州法で候補決定の時期を8月7日までと定めていたことから、民主党は5月、前倒しして選ぶ方針を発表していた。 その後、同州が8月末に期限を延長する法改正をしたため、8月19日から始まる党大会での投票に支障はなくなったが、同州の議会は共和党が多数派を占めていることから、民主党幹部は「信用できない」と主張。7月中の投票は見送る一方、法改正前の期限だった8月7日までに正式指名を終えたい意向を示した。 ただ、バイデン氏の交代を求める一部議員は、早期指名は撤退論を封じる狙いだとして反発。党大会での投票を求めている。(ミルウォーキー・鈴木龍司) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。