「レイバン」ブランドで手掛ける眼鏡型端末について説明するメタのマーク・ザッカーバーグCEO=ロイター

【シリコンバレー=清水孝輔】米メタが「レイバン」ブランドを展開する仏眼鏡大手エシロール・ルクソティカへの出資に向けて協議していることが18日わかった。複数の米欧メディアが報じた。メタはすでに同社と連携し、レイバンのブランドで眼鏡型端末を手掛ける。出資を通じて製品開発での連携強化を検討しているという。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によると、出資比率は5%程度を見込む。合意に至らない可能性もあるという。メタの広報担当者は18日、日本経済新聞の問い合わせに「コメントはない」と回答した。

メタとエシロールは2021年にレイバンのブランドで眼鏡型端末を発売した。サングラス型のデザインで、装着しながら写真を撮ったり音楽を聴いたりできる。メタが仮想空間に経営の軸足を移すうえで重要な製品の一つと位置付ける。

両社は23年に第二世代を発売した。メタは24年4月には対話アプリ「メッセンジャー」などのビデオ通話機能と連携すると発表した。米国とカナダでは利用者の視界に入る内容について尋ねると、人工知能(AI)が音声で答える機能を試験的に提供している。

エシロールは17日には米ニューヨーク発のストリート系ファッションブランド「シュプリーム」を15億ドル(約2400億円)で買収すると発表した。眼鏡だけでなくTシャツなど衣類にも事業領域を広げる。

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