アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは18日、複数の関係者の話として、オバマ元大統領がこの数日間に、周囲に対しバイデン大統領が勝てる可能性は極めて低くなり、選挙戦を続けることについて本人は真剣に検討する必要があると伝えていたと報道しました。

民主党の重鎮で、バイデン氏が副大統領として仕えたオバマ氏は、テレビ討論会を受けて、バイデン氏を擁護する姿勢を見せましたが、その後は公には沈黙を保っています。

バイデン氏に対してはこれまでに民主党のペロシ元下院議長が、選挙戦を続行してもトランプ氏に勝てないという考えを伝えたとされるほか、民主党の上下両院のトップ、シューマー院内総務とジェフリーズ院内総務が選挙戦から撤退すべきだと伝えたと報じられていて、バイデン氏はいっそう苦しい立場に置かれています。

こうした中、バイデン氏は17日、新型コロナウイルスの検査で陽性が確認され、東部デラウェア州の別荘で自主隔離を続けています。

主治医が18日、発表した声明によりますと、まだ軽い症状があり、投薬を続けているということです。

バイデン陣営は18日、記者会見で「大統領自身が何度も言っているとおり、彼は選挙戦を続ける」と強調しています。

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