イスラエル極右政党の閣僚 イスラム教聖地訪問 交渉反対を強調
イスラエル軍は18日もガザ地区への攻撃を続け、北部でハマスの戦闘員およそ20人を殺害したと発表しました。ガザ地区の保健当局はこれまでの死者が3万8848人にのぼったとしていて、住民の犠牲は増え続けています。
イスラエルとハマスの間の停戦と人質の解放に向けた交渉が難航する中、交渉に反対する極右政党のベングビール国家治安相は18日、エルサレムにあるイスラム教の聖地を訪問し「ハマスとの無謀な取り引きをせず、人質が帰還することを祈る」と述べて、ハマスとの交渉はせずに、軍事的圧力を強めるべきだとの考えを強調しました。
このイスラム教の聖地は、過去の取り決めでイスラム教徒にだけ礼拝が認められるなどの厳格なルールが定められていて、過去にはイスラエルの政治家が訪問したことでパレスチナ側による大規模な抗議活動につながったこともあり、今回も反発が予想されます。
ベングビール国家治安相などイスラエルの極右政党は連立政権からの離脱も示唆し、停戦交渉に反対したり、ガザ地区への人道支援物資の搬入にも反対したりする強硬な立場を示していました。
交渉をめぐってここ数日、イスラエルメディアでは、軍や情報機関からハマスとの合意を実現して人質の解放を目指すべきだとの意見が出ていると報じられていて、国家治安相としては、ネタニヤフ首相に対してハマスとの交渉で安易な妥協をしないよう改めて求めた形です。
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