アメリカの共和党大会が日本時間19日、最終日を迎えた。
会場には、トランプ前大統領の長女・イバンカ氏や次男のエリック氏、そしてメラニア夫人も登場し、家族の絆をアピールした。
暗殺未遂事件後、初めてオープンな場で行った演説で、何を語ったのか。
トランプ氏「本来なら私はこの場所にいなかった」
壇上に上がった“華麗なる一族”に、会場は熱気に包まれた。
その中心にいるのが、耳にガーゼを当てたトランプ前大統領だ。
“USA”コールの中、幕を閉じた共和党大会。
この日のハイライトは、トランプ氏が暗殺未遂事件後、初めてオープンな場で行う演説だった。
共和党の大統領候補の指名を受諾する演説では、暗殺未遂事件について、自らの言葉で次のように語った。
トランプ前大統領:
暗殺者はあと数mmで、私の命を奪うところだった。
大きなシューという音が聞こえ、何かが私の右耳に当たったように感じた。
トランプ前大統領:
右手を耳に当てて手を見ると、その手は血まみれだった。
あの瞬間、私が頭を動かさなければ、弾丸は私の頭を撃ち抜いていた。
本来なら、私はこの場所にいなかった。
会場には、暗殺未遂事件で犠牲になった消防士の男性の制服などが飾られ、黙とうがささげられた。
ハルク・ホーガン氏登場で大盛り上がり
さらに、日本でも有名なプロレスラーのハルク・ホーガン氏が登場。
ハルク・ホーガン氏:
俺の英雄に銃弾が放たれ、次期大統領を殺害しようとした。
これ以上のガマンはならない。再びトランプ氏に政権を渡せ!
そして、もう1つの注目が、“トランプファミリー”がどういう形で登場するか。
2016年の大統領選に出馬した際は、トランプ氏の次女・イバンカ氏や現在の妻・メラニア夫人との間の一人息子・バロンさんなどが勢ぞろいした。
孫娘「普通のおじいちゃん。キャンディーやソーダをくれます」
今回は最終日を迎える前に、孫娘のカイ・トランプさんが登壇。
トランプ前大統領の孫娘 カイ・トランプさん:
祖父はすごく普通のおじいちゃん。
両親が見ていないときには、キャンディーやソーダをくれます。
キーパーソンとされる次男の妻、ララ・トランプ氏もスピーチ。
党の仕事は未経験ながら、金庫番の立場に就き、陣営の参謀役ともみられている。
一方、前の政権では、大統領補佐官のポストに就いたイバンカさんは、メラニア夫人とともに今回の選挙戦から距離を置いているとされていたが、メラニア夫人やイバンカさんを含め、トランプファミリーが集結した。
支持者は右耳にガーゼや星条旗
党大会の会場には、右耳にガーゼや星条旗を着けている人も目立った。
大いに盛り上がる会場で、支持者は「トランプ氏への支持を示すものです。私は彼をとても誇りに思っています」とコメントした。
トランプ前大統領:
偉大なアメリカに神のご加護がありますように。ありがとう!
支持者からは「素晴らしいスピーチだった。絶対に勝てるよ!」と声が上がった。
バイデン氏への逆風やまず…強まる撤退圧力
一方、新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養しているバイデン大統領への撤退圧力は、ますます強まっている。
アメリカメディアは民主党の重鎮・ペロシ元下院議長が「バイデン氏が近く撤退を決断する可能性がある」との見方を示し、オバマ元大統領も「バイデン氏が真剣に撤退を検討する必要がある」と話していると報じた。
(「イット!」7月19日放送より)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。