11日、パレスチナ自治区ガザ北部で、イスラエルの攻撃によって立ち上がる煙(ゲッティ=共同)

 【ワシントン、エルサレム共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は10日、シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館への攻撃を受け、イスラエルに対するイラン側の報復攻撃が「差し迫っている」とする報告書を米情報機関がまとめたと報じた。米ブルームバーグ通信は関係者の話として、高精度のミサイルを使った攻撃が「数日内に行われる可能性がある」と伝えた。  イランは、大使館攻撃はイスラエル軍の仕業だと断定し、報復を宣言。イスラエルは厳戒態勢を敷いている。  イスラエル軍と、イランが支援するイスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザで続ける戦闘が飛び火し、戦線が拡大する事態が懸念される。ただイランは本格的な交戦は避けたいのが本音で、攻撃規模や標的を慎重に検討しているとみられる。  レバノンの民兵組織ヒズボラなど親イラン武装組織が攻撃する恐れがあるほか、米国防当局者はイラン軍が直接軍事措置を取る可能性もあるとみているという。ブルームバーグによると、イスラエル政府や軍の施設が標的になる可能性がある。


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