世界の平均気温が上昇している(スペイン)=ロイター

【ブリュッセル=共同】欧州連合(EU)の気象情報機関コペルニクス気候変動サービスは24日、今月22日の世界平均気温が17.15度で、1940年からの観測史上最も暑い日だったと明らかにした。21日もこれまで最高の17.09度で、2日連続で記録を更新した。

コペルニクス気候変動サービスは世界平均気温の上昇について、南極大陸の大部分で気温が平年を大きく上回ったことが影響していると説明。今後の見通しについて「温暖化が続いており、数カ月、数年以内に記録が更新されるのは間違いないだろう」としている。

今年6月の世界平均気温は16.66度で、6月としては観測史上最高だった。その月としての記録更新は昨年6月から13カ月連続となった。

産業革命前と同程度とされる1850〜1900年の6月の推定平均気温と比べても1.5度高かった。地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」では年ごとの変動を除いた世界平均気温の上昇幅を1.5度に収めることが目標だが、達成は困難な情勢となっている。

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