アメリカのバイデン大統領は今月21日、SNSで声明を発表し、秋の大統領選挙での再選を断念し、選挙戦から撤退する考えを明らかにしました。

バイデン氏はまもなくホワイトハウスの大統領執務室から国民に向けて演説し、撤退を決めた理由について説明します。

ホワイトハウスによりますと、バイデン氏は「新しい世代に引き継ぐことが前進する最善の方法だと決断した。それが我が国を団結させる最善の方法だ」などと述べて国民に理解を求める見通しです。

また、残りの任期の半年間、大統領としての職務に力を注ぐと強調するということです。

バイデン氏は今月17日に新型コロナウイルスの検査で陽性が確認されて以降、東部デラウェア州の別荘で自主隔離を続け、23日、ホワイトハウスに戻ったため国民に向けた説明がこの日になりました。

民主党 早ければ来月1日に後継候補者を正式指名

アメリカ大統領選挙に向けた、バイデン大統領の後継の候補者選びを巡り、民主党は早ければ来月1日にオンラインで手続きを行い、候補者を正式に指名すると発表しました。

これまでのところハリス副大統領が指名される見通しとなっています。

アメリカ大統領選挙に向けて民主党全国委員会は24日、党の候補者を指名する手続きについて詳細を発表しました。

それによりますと、立候補を今月27日まで受け付けた上で、立候補者が1人の場合は来月1日に複数の候補者がいた場合は来月3日ごろに、代議員によるオンラインの投票を行い、候補者を正式に指名するとしています。

これまでのところアメリカのメディア各社は、ハリス副大統領が、民主党の候補者指名に必要な数の代議員の支持を確保したと伝えているうえ、ほかに対立候補も出ておらず、ハリス氏が指名される見通しとなっています。

委員会は副大統領候補についても来月7日までに指名するとしています。

ハリス氏が誰を副大統領候補に選ぶのかも注目されています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。