契約締結式に参加するシャープの沖津雅浩社長(前列左)とエルアラビのイブラヒム・マーモウド・エルアラビ会長(前列右)

シャープは25日、冷蔵庫を生産する工場をエジプトに新設すると発表した。生産能力は年間40万台で、2026年3月の稼働を予定する。エジプトの家電大手・エルアラビと合弁会社を設立し、共同で運営する。経済成長に伴って拡大するアフリカや中東の家電需要に対応する。

24日にエルアラビと冷蔵庫の生産を担う合弁会社の設立について合意する契約を締結した。合弁会社の出資比率はエルアラビが80%、シャープが20%。2社の出資額は計3000万ドル(約45億円)で、シャープの出資額は約9億円となる。

シャープは14年からエルアラビに冷蔵庫の生産を委託しており、エジプト国内向けに年間30万台強を出荷している。今回は合弁会社を設立して関与を強め、エジプトだけでなくアフリカや中東の市場開拓に本腰を入れる。

冷蔵庫のほかにも、エアコンや電子レンジ、洗濯機などもエルアラビに生産を委託している。シャープとエルアラビが合弁会社を設立するのは今回が初めてとなる。

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