【ソウル=上野実輝彦】韓国の超党派国会議員でつくる韓日議員連盟は25日、ソウルで定期総会を開き、新たな会長に与党「国民の力」所属で国会副議長の朱豪英(チュホヨン)氏(63)を選出した。朱氏は日韓が国交正常化60周年を迎える来年に向け、「関係を発展させられるよう最善を尽くす」と語った。

◆「穏健で合理的な中道保守政治家」

25日、ソウルで韓日議連新会長に就いた抱負を語る朱豪英氏=上野実輝彦撮影

 朱氏は裁判官出身で、2004年の初当選以降、連続6回当選のベテラン。李明博(イミョンバク)元大統領に近く、「穏健で合理的な中道保守政治家で、党内の安定や融和が必要な際の『仲裁者』として登板してきた」(聯合ニュース)とされる。  朱氏は会長選出後、記者団の取材に応じ、元徴用工問題や「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録など、日韓の歴史問題を巡る認識の差に関して「関係の良くない時期も、議員同士は常に対話し努力してきた。相手の立場に立って配慮、尊重していけば多くの問題は解決していける」と、議員外交の意義を強調。近く、就任あいさつのために訪日したい考えを示した。  総会では、議連の新たな幹事長兼副会長に最大野党「共に民主党」所属で当選4回の閔洪喆(ミンホンチョル)氏を選んだ。 

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